化粧ができない20代喪女子の言い訳

 

20代中盤、社会人生活にも徐々に慣れてきたこの頃ですが、初めての職を辞めて新しい職で生活を繋ぐ喪女です。

 

化粧についてのアレコレを近頃ツイッターなどのSNSで拝見し、記事を読み、色々感じたことがありまして、この場をお借りして自分の考えをまとめてみようかと思いたちました。化粧品の種類ガーとか、女オタクがオフ会とか、そういった話題です。タイトルからも分かりますかね。

お察しの通りそういう界隈にて腐った女オタクとして10年も生きながらえてしまって、化粧が必要な場所に足を踏み入れてからももう数年経ちましたが、わたしは未だに化粧が「できません」。ここでいう「できない」とは、「下手くそすぎて技術が向上しない」という意味でも「やり方が分からない」という意味でもなく、物理的にできない、です。経験が少ないので実際には下手くそかつ無知でもあるのですけれど、今回の愚痴はその段階のことではないのでご了承ください。

 

まずはわたしの肉体のスペック。

20代中盤の女です。顔は小さい方ですが平均より明らかにブス。肌は後述の理由により気を使いまくっているのである程度は綺麗です。あと服装は見苦しくないラインでなんとか保っている(と信じたい)方です。残念なことにそういったセンスがまったく育まれなかったので、基本的には雑誌やらネットやらの流行記事と店員さんと周りの人間のセンスに身を任せて生きています。

そしてこれが一番大事なことなのですが、肌がとんでもなく弱いです。

これは生まれつきのものです。本当に小さなころに比べれば少しは強くなったかな?と思っていたのですが、どうやら小さなころに比べてストレスがかかる毎日のお蔭でダメージは出やすくなってしまったようです。社会は残酷だ。

恐らくあなたが考える「肌が弱い」の倍は弱いです。

で、この肌の弱さが何だ?と思われるかもしれないのですが、物理的に化粧ができない一番の理由になります。

女性の方では割と「この会社は化粧品が合わない、肌が荒れた」とか「この成分はダメらしい」とかってあるそうです。そういうものに時々ぶつかっては嘆き、自分の肌に合うものを探して今日も流浪の民を続ける方も多いみたいです。彼女たちはそういう意味では戦士ですよね。つよい。羨ましいです。

わたしの場合は、「肌に何かを何重にも塗る」ことがまず駄目。化粧の物理的構造で躓きました。

 

 

ここから過去編の愚痴なので読み飛ばしてくださって構いませんが、まとめると「化粧デビューから色々試したが、結論として肌が耐えられないのでドクターストップ出された」です。

 

 

化粧デビューは遅かったのでそれも原因なのかもわかりませんが、まず大学でした。入口として試そうとしたプチプラ類は全滅。元々、肌が乾燥に弱いことは知っていたので、中学高校と基礎化粧品をこなしてなんとか肌を守っていましたが、大学一年の頃、下地ファンデアイシャドウにチーク口紅、で肌が死にました。

化粧してると何やらむずむずと痒い。落とすとヒリヒリするような…?と感じてはいたのですが、数日後顔面が真っ赤に。詳細は省きますが要は刺激に「まけて」いたそうで。ともかく肌に優しいものだけで生活するようにとキツく言われました。

この時点ではまだ、普通の人とは肌が違うので、そういう、肌の弱い人向けのものなら大丈夫だろうと思っていました。期待していましたとも。

しかし化粧品って、中々にお値段しますよね。特に、「お肌に優しい」とか「乾燥性敏感肌の方向け」とかって超高い。成分とかに気を使っているからかな、と納得はしていますけど高いものは高いです。そういうものはドラッグストアで買うタイプの人間なんですが、そこでおすすめされたものも大体が下地3000円とか。大学生にはちょっと困りました。けど買いました。化粧してないと社会に出られないと思っていたんですよね。間違いではないと今も思いますけど。

さて、これで大丈夫だろう!そう思って意気揚々と試してみました。敏感肌向けのものだとまだファンデまでしかないとのことでしたが、そこまできれば最低限女としての尊厳は守られるのでは?と思っていたので、他はしばらく我慢することにして、試し始めて数日。

腫れました。

初めてのときよりは控えめでしたが、やっぱり赤くなって、痒くて仕方なかったです。もちろん掻いたら悪化するので我慢するんですけど、寝てる間の人間ってそういうセーブがきかないんですかね?わたしの意志が弱いのかもしれませんが、朝起きたら顔が血まみれということもありました。夜中に掻き毟ってるんですよね。

で、また病院です。数か月ぶりなので係りつけの先生も渋い顔でした。かゆみ止め処方されつつここでお医者様から「化粧は諦めた方がいい」とドクターストップを遠回しに出されています。

勿論普通に生活するまだ若い女の子だったので、マナーがどうこう以前にお化粧に憧れていたわけで、あまりこのストップは守れなかったです。だってお化粧したいですもん。ブスはつらい。化粧品に触れるのも楽しいですし。

ただ、流石にここまで来てもまだ「毎日化粧して大学に行く/仕事に出る」という考えを抱けるほど楽観的ではなかったです。また、余りに肌を虐めすぎて化物みたいに顔面がぐずぐずのぐちゃぐちゃになるとそもそも人間としてアカンな、ということだけは分かったので、最低限度必要なとき、一日だけ我慢する、というようなカタチをとることにしました。

 

はい、過去編は終了です。

 

 

前述のとおり、普段から化粧をすると、顔の肌が凸凹とかいうレベルではなく荒れ放題の腫れ放題になるので、大人しく大事な場面だけ化粧しようという結論に至りました。

そんな喪女、社会に出ます。

就職試験と入社式と、その辺だけは化粧で一日耐えたんですが、毎日の仕事ではほぼスッピンです。塗れるとしても日焼け止め程度。後は眉とか形を整えて、リップクリームを塗るくらいでした。後々リップもなくなりますけど。

ここでウゲェと思った方は恐らくわたしと一生会わない方がいいです。

いわゆる販売業だったので人と顔を合わせる機会は多く、まあ、ブスがブス晒して仕事してると色々あります。

同僚にも、パートやアルバイトにも、もちろん沢山色々言われました。

上司からもですね。

死ぬほど言われました。

「お化粧しないの?」「すっぴんとか(笑)」「まだ色々化粧品あるんだし、どんどん試せばいいじゃん」「マナーでしょ」とかとか。沢山ありますが、大体こういう感じだったと思います。一番言われたのはやっぱり、「化粧しろ」でしたね。

まあ、できないんですけど。

 

けど、そういう個人の事情ってパッと見では分からないし、ブスはブスだし、化粧してない以上社会人女性としては底辺だなという自覚はあります。せめて見苦しくしないように、髪とか、あとは肌自体も綺麗に保とうと努力はしています。

そうこうしてる間にワセリンが駄目になってほとんどのリップが塗れなくなったり、カミソリまけが加速して夏場に半袖やスカートが着用できなくなったり(お察しください)、ストレス性のじんましんが頻発したり、色々ありました。職場のストレスが一番だとは思いますが、前職を辞した今も唇にワセリン入りのリップクリームを塗ることができませんし、無駄毛処理は最低限度にしかできません。割としにたい。

別に面と向かって言われる分にはいいんです。いちいち面倒ではありますが、ここまで無駄に長ったらしく語ったようなことを茶化してでも言えば分かってくれる人もいます。分からない人もいますけど、大体表では理解を示してくれます。

 

ただ、何も言ってくれないような、遠い関係の人。お客さんとか、街ですれ違う人とか。そういう人たちにはきっと、世間一般ではぶっ叩かれる「化粧もろくにできない、自分に手を抜いている女(オタク)」だと思われてるんだろうな、と考えると、とんでもなく絶望します。女は化粧が当然だなんて言ってる社会(笑)を呪ってやりたくなります。自分の性別も恨んじゃいます。なんでこう産んだんだ!って言いたくなることもあります。あとおおむねしにたくなります。

 

だって、どうやっても化粧できないです。やりたいと思っていても、必要だって分かってても、できないんです。できたらやってます。

化粧もその他のことも、実際に何度も試しました。それで苦しんだのは、あなたじゃなくてわたしです。だからしないんです。できないんです。

心情的にはめっちゃやりたいんですけど、物理的にできないんです。

やりたいことができないって話なんです。できないからやらないんです。

 

できないってことの悔しさって色々感じたことのある人は多いでしょうから、それを理解しろとか共感してくれとは思ってません。あと、実際にやらないだけ(という言い方も失礼かもしれませんが)の人もいるでしょう。

 

ただ、「色々な事情でできない人もいるんだな~」って思ってくれたらいいなって、ちょっとだけ思ってしまいました。サボってる人(こういう言い方は失礼かもしれませんが)と一緒にされるのは凹みます。

頑張っても同じ土俵には上がれない人間もいるんですよ~!

ブスが美人になれないように!

化粧したくてもできない人間はここにいるぞーーー!!!!!

 

 

なんか書いてて悲しくなってきましたのでこの辺で終わります。

読んで下さる方がいるとは思いませんが、もしとんでもなく暇で時間つぶしにでも目を通してくださった方がいらっしゃったら、ここまで見てくださってありがとうございました。

 

 

来世ではもっと、ふつうに、オシャレができる女の子になりたい。